はるさめ
ぼくは「はるさめ」が好きだ。
あの鍋にいれる「はるさめ」のことだ
「はるさめ」については少し言いたい
好きでも嫌いでもないというあなたにはちょっと聞いてもらいたい。
一見、なべの中の脇役に見える「はるさめ」は実は主役だったのです。
たとえば、水炊きをします
水炊きには鳥肉、魚、ネギ、とうふ、白菜、コンブ
などなどいろんなものいれますよねえ
ぐつぐつ煮えてきます
ポンズと大根オロシで食べますわ
(うちのばあさんの作る水炊き(自称)はなぜか生姜と醤油で味付けされている)
そりゃあ、骨つきのとり肉もうまい
さかなもほくほくしててうまい
ネギも良い味だしてる
そりゃあ、考えただけでよだれがでてくるって。
だけどね、はるさめはそいつらが良い味出せば出すほど
良い味を吸い込むんですわ おもうつぼですよ
もうエキスのカタマリ。
「はるさめ」に鍋のすべてが浸み込んでるわけよ。
「はるさめ」が鍋そのものといってもいいすぎではないくらい
そりゃあうまいよ〜
今度じっくり味わって食べてみて
はるさめのこと好きになりました?
じゃあ、今度うちで鍋するときは「はるさめ」ばっかり食べててね。