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2000年1116

もらう 

うちのサカヨばあさんはご飯のおかわりを無性にすすめてくる

そしておかわりを頼むと山盛りいっぱいに入れる

たとえ半分だけおかわりといっても山盛りいっぱいだ

これにはいとこ全員おなかいっぱいで苦いおもいをしていたと思うが、

サカヨばあさんとしてはたくさんくっておっきくなって欲しかったのだろう

おかわりした時のうれしそうなばあさんの顔を見ると

今でも時々おかわりがしたくなる

しかし、なにかをもらうことで喜んでもらうという事はなかなか難しい

僕などは遠慮の塊みたいなものだからいつもなにかにつけて遠慮していた

でも、大学時代の先輩の影響を受けた時から、少し考え方が変わった

その先輩は狭い部屋に住んでいたが

僕ら後輩は慕っていてよく遊びにいっていた

するとある日、その先輩がめちゃめちゃお腹をふくらませて動けなくなっていた

どうやら食べすぎて動けないらしい

何故そうなったかというと、近所のおじさんと知り合いになって

飯を食いにこいと誘われたらしい

で、その家に食べにいくと次から次へと料理がでてくる

とちゅう耐え切れなくなって一度家まで帰ってきて便所で吐いてから

また食べにいき、全部食い切ったといっていた

男だ!僕は思った

勧められるものは全部食う

吐いてでも食う

なぜなら相手が勧めてくれるものを受け入れるというのは

相手のことを受け入れるということだ

断わるということは受け入れないということ

その点この先輩は受け入れる胃袋がないのに吐いてまで

相手をうけいれるという懐の深さをもっていたのだ 

もしこの先輩が焼き肉食い放題でおごられるような状況があったら、

彼の胃袋がどうなるのか心配だが

とにかく僕はこの日以来遠慮というものをする前にちょっと考えるようになった

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この話の最初に出てくるサカヨばあさんは、数年前に亡くなりました。
蛍がたくさん飛んでいた5月頃でした。
最後はガンで寝たきりが長かったのでもう死んでいるのと変わりない状態でした。
だんだん死の部分が増えていっているようでした。
亡くなる覚悟はできていたのですが、やはり亡くなった時はすごく悲しかったです。
苦しんでいなかったのが幸いでした。
僕はおばあさんにとてもかわいがってもらっていました。
おばあさんの事で思い出すことはいっぱいあります。
おばあさんの作った水炊きはなぜかしょうががいっぱい入っていたこと。
おばあさんの作ったキムチ。
農家に釣った魚を売りに行っていた事。
畑を借りて野菜を育てていた事。
プロレスをテレビで観るのが好きだったこと。
色黒のしわしわの手。
60超えてから自転車を乗れるようになったこと。
2食パンをいつも買ってくれたこと。

サカヨばあさんは幸せだったのだろうか。
僕はサカヨばあさんにもらうばかりで、何もしてあげられなかったので申し訳なく感じています。

死だけは誰にでも平等に訪れます。
貧乏人でも、お金持ちでも。
長く生きたか短く生きたかは関係ないと思います。
死んだら死んだまでがあなたの人生です。

明日あなたは死ぬかもしれません。
明日あなたの最愛の人が死ぬかもしれません。

さて、あなたはどうやって人生を過ごしますか。

できるだけ良い生き方を捜し求めるのが人生かもしれません。

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