おせっかい
先日、久々に釣りに行った
東北まで行ったのだが、僕らが釣りをしてると1人のおじさんが話かけてきた
僕は田舎だからきさくな人も多いんだろうなあとおもい
話し相手になっていたら、このおじさんとんでもないくわせものだった
ぼくは漁師の孫だし小さいときから釣りはよくやってるから
それなりに詳しいが、そのおっさんは僕達がかなりの釣り初心者だと思ったらしく
僕達に釣りを教えてくれはじめた
それがえらい迷惑なの
釣れもしないネリエ(えさ)をくれたり
投げ釣りなのに船釣り用の仕掛けをくれたり
僕達はしょうがないからそれらを使って釣りをする羽目になった
僕が「ハゼが釣れたー」とバケツに入れてたら
「それはマゴチや」っていってる
どうみてもハゼなのに自信満々のマゴチ宣言
いやあ親切なのはいいけど間違ったこと教えてくれんでも
まあいいかと思って釣ってたら今度はアナゴが釣れた
これは全然危険な魚ではないんだけど
「さわるなー」っておっさんが近づいてきて
「これはうつぼや。かまれたらえらいやばいで」
みたいな感じでびくびくしながら針をはずしてくれる
僕が「いや、これあなごですよ」っていっても
いやこれはうつぼだと言って聞かない
まあとにかく半日ほどこのおっさんにつきまとわれて
釣りにならなかった
ここまで自信満々に人に間違ったことを言い切れる人は世の中にどのくらいの割合でいるんだろう
と思わず考えてしまった
ぼくはこのおじさんにハゼとマゴチ、アナゴとウツボの違いを伝えることはできなかったが
世の中こんなもんなのかなあ