ヨシノボリ
よしのぼり〜 よしのぼり〜 よしのぼり〜 次はよしのぼり〜
もう〜いくつ寝〜る〜と〜 よしのぼり〜
ヨシノボリってしってます?
きれいな川で潜って遊んだことある人はみたことあるとおもうんですけど
ハゼみたいな魚で、いろんな色のやつがいるんですよ
青とか緑っぽいのとか茶色っぽいのとか
斑点みたいな模様がついてて
こういう自然界にある模様って時々すごくきれいなんよね
なんできれいだって感じるのかわかんないんだけど。
そう感じる
ヨシノボリの顔自体はどう考えたってぶさいくなのに
きれいな魚だなあっておもう
はじめてヨシノボリにであった時、ぼくはかなり魅了されたんよ
透き通った川のなかに、青い色したヨシノボリが
岩にへばりついて、水の流れにながされないように懸命に踏ん張ってる
ヒョコッとした感じでこっちをみてる
透明な水の流れにその色はかなり映えるんだねこれが
ぼくは5センチくらいのをつかまえて家にもって帰った
最初は小さないれものにいれてたんだけど
だんだんかわいくなってきて、本格的に水槽とかにいれて飼いはじめた
みるみるうちに大きくなって10センチくらいになったかなあ
あきないんだよねいくらながめてても
そういうものってあるでしょ?
嫁さんの顔はながめすぎたら飽きるらしいけど
蟻の行列とかっていくらながめててもあきない。
ヨシノボリもそんな感じ。
そうしてヨシノボリと暮らしてたある日、川に夜釣りにいったの
何か釣れたらヨシノボリの水槽に入れてやろうと思って。
はじめて川で夜釣りしたから怖かった〜
餌はみみず。
何が釣れるかわかんないから期待と不安とが入り交じって。
そうしたら浮きが沈むのよ。すごい勢いで。
何が釣れるのかびくびくもの!釣り上げると、そこには
45センチの大ヨシノボリが!!!!(三平もびっくり)
って言うのはウソで
へんな15センチくらいの魚が釣れたの。
これはヨシノボリの良い仲間ができたとおもって
その日は家の水槽にその魚をジャボンといれて寝たの。
次の日の朝悲劇だったね
ヨシノボリが半分食われてるんだもん
そいつにとってはヨシノボリは御馳走だったってわけ
愛情ってものの正体を知ったような気がした
めちゃめちゃくやしい。
もうはらわたが煮えくり返ってどうしようもない
冷静に考えれば自分が一番悪いのに
もうその魚が憎くて憎くて。
そいつに釣り針をひっかけてお仕置きしてやった
別に殺すつもりはなかったんだけど
2、3日後に死んでた
かわいそうなことしたなあと思ったけど
たぶんヨシノボリをくわれたくやしさから
こうでもしないとほとぼりが冷めなかったと思う
こういう結末もありえるというのが自然界の怖さですなあ
(なんか自分の責任ごまかしてるような気がせんでもないが)
まあみなさんもヨシノボリを食われないように気をつけて飼ってみてください
ヨシノボリを食った魚の名前はたしか「カマツカ」って名だったかな