あずさ
小学3年のときである
僕は、柴犬を飼っていた
名前は「あずさ」
メスである
飼っていたといっても、世話はほとんど親がしていた
たしか、手作りの犬小屋で飼っていた
ある日学校から帰ってくると、あずさがいない
あたりをいくら探してみてもいない
ぼくは、あずさを親がどこかにあげるかもしれないと言っていたのを思い出し、
あずさをどこにやったんだと家族にせまった
すると、おじいさんが、あずさはこれと交換してきたといって
でっかいひょうたんをコタツの上にだしてくるはないか!
なぜあずさがひょうたんと?!
ぼくはあのかわいいあずさがいなくなって、ひょうたんが置かれていることが
むしょうに悲しくなって1時間くらい泣きまくった
今考えると、家で喫茶店をやることになったから衛生上手放さなくてはならなかったんだなあとおもう
けど、おじいさんは、ひょうたんを見せて僕の悲しみを和らげようとしたのか、
増大させようとしたのかは不明である