駄菓子のくじ
小さい頃こづかいの使い道と言えば
近所の小さな商店で駄菓子を買って食ってた
売る方もいろいろ考えるものでオマケやら当たりくじのついた
駄菓子もいろいろ売られていた
このようなお菓子の売買から
僕たちは
エコノミックアニマルとしての下地を作り上げられてきたのであろう
当時、チョコレートのお菓子で20円50円100円分の買い物ができるくじ
がついたチョコレートが発売されていた
これが当たれば使えるこづかいが増えるのだから
どれを選ぶか気合がはいる
天才的少年だった僕は
研究に研究を重ねあたりのありかを付き止めた
新しく売り出されるとき20個くらいチョコが入った
箱が開封されて売り出されるのだが、
一番底の左から2番目が当たり
このチョコはかならず20円あたりだった
100円のあたりは毎回入っているわけではないということもわかった
僕は新しく売り出されるたびに20円の当たりだけ買っていた
10円のガムが2つ買えるのだ
しかしある時急に当たらなくなった
何故だろうと思っていたが
しばらく後に駄菓子屋のおばさんが
わっさわっさとチョコの順番を入れ替えている所を目撃した
くそばばあ
僕はその駄菓子屋では一切買わない事にした